2025.02.24
こんにちは!サンプロ広報の小淵です。
サンプロでは「2050 STNDARD HOUSE PROJECT」という2050年のカーボンニュートラル実現に向けて標準となる住宅を考え、情報共有することを目的としたプロジェクトに参画しております。
2025年初めての1月の発表では、住環境 × 健康の研究をされている慶應義塾大学の伊香賀名誉教授に『断熱が健康に与える研究結果』の講演をしていただきました。
伊香賀先生のお話では「断熱すると暖かくなり、快適に健康的に暮らせる」という事実を、興味深いの研究結果と共にお話していただきました!
第1弾の【健康寿命篇】はご覧いただけましたでしょうか。第2弾では女性と子どもの健康に注目していきます!
今回も伊香賀先生のお話を サンプロの冷暖革命メンバー、底冷博士&レイ&ダンと一緒にご紹介いたします。
【講演していただいた方】
【ブログの案内人】サンプロ冷暖革命CMでおなじみのメンバー
伊香賀先生の研究により、床近傍温度を18℃以上にし、非居室の温度差も少なくすることで月経前症候群の症状を抑えることができると判明しました。
さらに、冷え性の方は辛い【肩こり・腰痛・手足の冷え】についても驚きの研究結果を見せていただきました。
左)床の近くの温度が18℃未満・非居室の温度も18℃未満
真ん中)床の近くの温度が18℃以上・非居室の温度は18℃未満
右)床の近くの温度が18℃以上・非居室の温度も18℃以上
床近くの温度を18℃以上にし、非居室との気温差がない家は、そうでない家と比べて7割も肩こり・腰痛・冷え性の症状を抑えることができたのです!
自分がいる部屋を居室、いない部屋を非居室といいますが、非居室の温度がなぜ重要なのでしょうか。
部屋ごとで温度差がある場合、気温差の激しい場所を何度も行き来すると、体温を維持するために血圧が頻繁に上がったり下がったりを繰り返します。こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられています。
子どもは風の子といいますが、健康的な温熱環境の方が元気に過ごせるというデータを教えていただきました!
子どもの疾病率には、住宅の温熱環境が影響します。
以下のグラフをご覧ください↓
18℃以上の家に住んでいると風邪になる子供が36%、病欠が24%減ったのです。
さらに、住宅で考慮するべきなのは調湿【湿度コントロール】です。
湿度によって中耳炎のなりやすさが変わります!
最も中耳炎になりにくいのは、湿度が40~60%のときです。なんと湿度が60%以上では約4倍かかりやすくなるのです。
湿度30%未満では3.1倍かかりやすく、低ければ良いというわけでもないことから湿度のコントロールが求められます。
足元の温度が重要であると述べてきました。一体どのくらい断熱すれば床付近の温度を18℃以上にできるのでしょうか。
上記のグラフ(箱ひげ図)を見ていただくと、断熱等級5で床近傍の平均温度が18℃を超えます。
断熱リフォームにご興味のある方は下記のリンクからお問い合わせください。
伊香賀先生、貴重なお話をありがとうございました!