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第9座 冬の上高地 ~河童橋独り占めするなら冬~

2025.02.20

こんにちは。

イノベーションラボ ハチです。

長野の冬のシーズンの山はだいたい雪がついてしまうので

夏に比べると登山人口が激減します。

 

そう、冬季ならば

「ここはJR新宿の乗り換え広場かい?」ってくらい

混雑しているあの「上高地河童橋」も

人が皆無の世界です。

今回の記事では、冬季に上高地でキャンプしたお話です。

(2018年頃の記録なので、現在と情報異なる場合があります)

 

 🙂 上高地とは?

標高約1,500mに位置する上高地は、4月下旬から11月中旬に開山し、

年間約120万人の観光客が訪れる北アルプスの人気観光地です。

梓川沿いの平坦な遊歩道は初心者にも優しく、河童橋からの穂高連峰の眺めは絶景。

環境保護のため「中の湯」から始まる上高地公園線は自家用車規制があり、

「平湯温泉」や「沢渡(さわんど)」から「上高地バスターミナル」行きの

シャトルバスやタクシーからのアクセスが一般的です。

 

そして11月中旬に閉山すると、雪に閉ざされ、本来の自然の姿を取り戻します。

閉山にともない、自家用車禁止区間のシャトルバスも営業を終了します。

 

自家用車禁止の絶対聖域までどうやってたどり着くのか。

それは

 

「歩き」

 

です。

マイカー規制の起点「中の湯」まで路線バスかタクシーで移動し、

「中の湯」から上高地の「河童橋」までの往復約15kmをスノートレッキングするのが一般的な冬の上高地ルートです。

往復で初心者なら6時間、経験者なら5時間程度が行動時間の目安です。

 

 🙂 上高地へのコース記録

※コースの状況は気象や積雪によって変わりますので、あくまでも「目安」です。

※積雪状況により、冬装備(スノーシューやアイゼン)が必要になる場合があります。

 

◎ 中の湯~釜トンネル(約30分)

釜トンネル内は一部凍結している場合があるのでご注意ください。

トンネル内は地味に急な坂道になっています。

荷物も重たいので体を慣らしながらスタート。

トンネル内は消灯されているため、ヘッドランプを持参しましょう。

 

◎釜トンネル~上高地トンネル~大正池(約30分)

2つのトンネルを抜けると、待望の雪景色の上高地が広がります。

 

◎大正池から河童橋(約60分)

大正池からは雪も深くなり、本格的なスノーシューハイクがスタート!

足元から雪が靴やズボンに入らないためのスノーゲイターは必須です。

 

大正池からはスノーシューやワカンがあると雪に埋もれずサクサク歩けます。

夏シーズンは緑豊かな林道も雪に包まれ、焼岳や穂高連峰の雄大な雪景色を楽しむことができます。

梓川と穂高連峰

 

◎河童橋周辺(約30分)

夏は観光客でコミコミの河童橋も冬はガラガラ。

 

◎上高地周遊

こんもりと雪をかぶった嘉門次小屋

 

山のひだや、カフェ・ド・コイショ

 

明神館まで足を伸ばして

スノートレッキングを楽しみました。

 

そして宿は小梨平キャンプ場に設営。

冬のテント泊寒いですか?

よく聞かれます。

 

「寒いです」

 

でも最強に暖かいシュラフがあれば大丈夫です。

テント泊の場合、荷物の半分はシュラフとテントといっても過言ではありません。

山小屋や売店なども営業していないので、

衣食住全てと、重たい冬装備を担いでいく必要があります。

がっつり体力勝負です。

 

それでも、

夏山のワクワクするような山行とは違った

冬山ならではの静かで穏やかな風景に身を置くことができます。

 

 

冬は雪装備がないとアクティブに山行できません。

アイゼン、ピッケル、防寒着、冬手袋、冬靴…

冬の装備を揃えるのはけっこうお金もかかります。

そして、なにより雪山に対する知識や経験がないと

非常に危険です。

 

冬の時期も山を愛でたい、

という方には

スノーシュー・トレッキング体験ツアーをしている

スキー場などもあります。

南信に位置する入笠山(富士見パノラマリゾート)はレンタルでスノーシューを貸してくれて

ガイドさんが山頂まで案内してくれるツアーがあります。

入笠山の360℃ビュー&白銀風景は最高でした。

 

冬の山に興味がある人は、

雪山経験者と同行するか、体験ツアーに参加するか

ガイドさんを頼む等、必ず経験者やプロに協力してもらって

少しずつ楽しむようにしてください。

 

また、上高地へ冬季入山する場合は

以下の【上高地冬季入山のルール】をご一読くださいませ。

https://www.kamikochi.or.jp/news/6480/

 


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