サンプロブレンド(クリエイターコラム)2025.10.06
皆さまこんにちは
サンプロ イノベーションラボのスワです。
サンプロで冠協賛をしている、長野県を代表する美容イベント「ナガノコレクション 2025(通称:ナガコレ)」が、
2025年5月5日に開催されました!
これまで、「ナガコレ2025」の企画・運営をされた実行委員長の水谷さまが「ナガコレ2025」にかけた思い、
そしてイベント当日のレポート記事をご紹介してきました。
本記事では、ナガコレ2025で掲げていた「“誰もが楽しめる祭り”」という姿は体現することができたのか。
イベントの運営にあたっての苦労など、イベント後に
コラボステージにご出演いただいた画家の越ちひろさんと
ファッションデザイナーの鶴田 能史さん、
そして実行委員長の水谷 優香さんにインタビューした内容をご紹介します。
ここでしか聞くことのできないリアリティのある内容をまとめておりますので、ぜひご覧ください。
ページコンテンツ
大型の特別衣装へのペイントは、色々と思考しながらの作業だったかと思います。
まずパフォーマンスを終えてみての感想を教えてください。
一言目に「ほっとしました。」
やっぱりライブって、やってみないとわからないところがたくさんあります。
どの色をのせたらどう混ざっていくのか、どのくらいのスピードで広がっていくのか…
想像だけではうまくいくと限らないので、本番までは緊張で、いつも吐きそうなくらいです(笑)。
でもその緊張感があるからこそ、本気でぶつかれる。
今回も「20分間、全力で皆さまに喜んでもらえるように」と思って描いたことで、納得のいく表現ができて、本当に嬉しく思います。


緊張を感じさせない、堂々としたライブペイント!
迫力のある衣装をキャンバスに見立て、手で直接描いたり、霧吹きを駆使しながら躍動感あふれる色彩が重ねられていきます。
越さんは1回目のナガコレにも参加されていると思います。
10回目のナガコレに参加されて、今回はどんな変化を感じましたか?
ナガコレが10年続く中で、「もっと喜んでもらおう」という水谷さんの思いがすごく伝わってきました。
衣装も着物風からさらに大きな特別衣装に変化していて、
みんなで大きなことをやろうという意志を感じました。
私自身も「もっと喜んでもらいたい」「どう描いたら伝わるだろう」
と、たくさん考えながら臨みました。
スケールが大きくなると、当然大変な部分も増えます。
でも、そのぶん背負うものも大きくなるし、「それでもやりきろう」という思いが強くなりました。
ライブペイントしていただいた衣装、表はピンクや紫の暖色系でとっても華やかです。
画面には映っていませんが、ひっくり返した裏面には青を基調とした穏やかな世界が広がっています。
なんと前日に11時間もかけて描かれたものだそう…!
「誰もが主役になれる”お祭り”」というコンセプトについて、どのように感じましたか?
やっぱり私自身、壁画だったりとか、いろんな活動をアートを通してやらせていただいてますが、
アートは世界共通語だと思っています。
アートを通して、「どんな人でも心を豊かにできる表現を届けるべき」
ということを大切にしています。
そういう意味でナガコレというファッションショー、ヘアーショーに出させていただいて、
いろんな障害者の方やいろんな方たちと一緒になって作れたということが、
やっぱり自分の中でアートそのものだなというふうに感じました。
モデルの皆さまの表情や姿から、心に残ったことはありましたか?
はい、とてもありました。
それぞれが自分の役割に真剣に向き合っていて、全員が唯一無二の“プロ”だと思いました。
その姿がとてもかっこよくて、強く心を打たれました。
今後のナガコレに、どのような期待を持っていますか?
規模が大きくなるぶん、きっと大変さも増すと思います。
でも、その中でも挑戦し続けて、みんなを笑顔にできるイベントであり続けてほしいです。
若い人たちが中心になって盛り上げていく姿を見て、私もすごく嬉しくなりました。
ナガコレでのファッションショーへの参加は、初めてとのことですが、参加されてみていかがでしたか?
まず、長野でこういうファッションショーが開催されること自体が、とにかく嬉しかったです。
美容師さんだけでこれほどのコミュニティがあるなんて、他では聞いたことがありません。
「美容師」という同じ業種でありながら、皆さまが1つの思いで集まっている――
それが1年で終わらず、10年続いているというのは本当にすごいことだと思いました。
今まで色々なイベントを見てきましたが、こういったイベントは初めてだったので、
もともとご縁のあった主催者の水谷優香さんから「ぜひ」と声をかけていただいたときに、
何の迷いもなく「参加したい」と思えたんです。
今日終えてみて、「想像以上にいいイベントだった」と、素直に思えました。
今回ナガコレの衣装デザインで、特にこだわった点や工夫した点はありますか?
サイズがとにかく大きかったですね。
小さすぎるものも難しいですが、大きすぎるものも本当に難しくて。
まずはミニチュアの設計図を作って、
そこから実物大に展開するために、倍率×5で計算して制作しました。
まるでナスカの地上絵みたいな感じで、比率を使って大きくしていく方法は、
これまでに経験のないやり方でしたが、それも面白くて。
実際に5倍の実物大ができた時、「ああ、こうなるんだ!」と発見がたくさんありました。
生地だけでも約70メートル。とてつもないスケールでした。
今回製作していただいた衣装は鶴田さんのキャリア史上、もっとも大きい衣装とのことです。
あまりの布の広大さに、自分が今どの部分を縫っているのか見失う瞬間さえあったほど!
衣装の「仕立て」にも、強いこだわりがあったと伺いました。
「大きければごまかせるだろう」という考え方は、絶対にしたくなかったんです。
例えば、袖にはちゃんと手が通るようにして、5人がきちんと着られるようにしましたし、
仕立て自体も“見せかけ”ではなく、しっかりと一流のやり方で仕上げました。
ふつうなら切り込みを入れて簡単に済ませるような部分も、
プロのデザイナーとしての誇りを持って、襟も本物の着物のように丁寧に、丈夫に仕立てています。
サイズが大きくても、密度や精度は一切落とさない。
それが私のポリシーです。
これまでに、ナガコレ以外のイベントなども見られてきたかと思いますが、
今までの経験も含め、ナガコレで感じた印象を教えてください。
ナガコレは、とにかく「スタッフが本当にいいな」と思いました。
私自身で主催するイベントでは、スタッフを自分で選ぶこともできるのですが、
外部から関わるイベントだと、そうはいきません。
現場に入ってみて、「大丈夫かな…」と感じることも正直あります。
スタッフ同士がうまくいっていなかったり、現場がごちゃごちゃしていたりするケースもよくあるんです。
でもナガコレは、そういったものが全くなかった。
それどころか、皆さまがとても温かくて、モデルさんたちも「スタッフさんが優しい」と言っていました。
そういう雰囲気を感じ取れる現場って、実はとても珍しいんです。
水谷優香さんのまわりには、どこか水谷さんに似たような――
気が利いて、優しい雰囲気の人たちが自然と集まっている感じがしました。
「ああ、こういう空気感って、こういう人がいるから生まれるんだな」って思いましたね。
「誰もが主役になれる“お祭り”」という今回のコンセプトは、
実際に体現されていたと思いますか?
そうですね。
本番はどうしても、じっくり見る余裕がなかったんですけど、
本番前の控え室での表情や何気ない会話の中で、その様子を感じることができたと思います。
中にはCDをプレゼントしてくれる方がいたり、一緒に写真を撮ったり、
「鶴田さんの服が着られて嬉しい」と直接言ってくださる方もいて。
そういう言葉をいただいたことで、私自身も「絶対に手は抜けない」と思って、
フィッティングなども本当にギリギリまで時間をかけて調整していました。
モデルさんたちの「喜びたい」「伝えたい」という気持ちに、なんとか応えたくて。
裏方ではみんなすごく楽しそうで、温かい空気がずっと流れていました。
そういった「本番の裏側」にこそ、注目したいというお気持ちもあるのでしょうか?
はい、
私は本番よりも“本番じゃないところ”にスポットを当てたいタイプなんです。
自分が主催するイベントでも、裏側の写真やオフショットをたくさん撮るようにしています。
なぜなら、そこにこそ“本当のストーリー”があると思っているからです。
どんなに素晴らしいステージでも、本番で緊張してしまって、うまく表情が出せない子もいます。
でも裏では、心から楽しんでいる“素の顔”がたくさん見られる。
そういう姿に私はグッとくるし、「こういう場があるっていいな」と思わせてくれるんです。
今回も、そんな姿がたくさん見られたことが本当に満足でした。
さまざまな想いを抱えて迎えたナガコレ10回目。
無事に終えて、まずどんなお気持ちでしたか?
終わって、まずは「ほっとした」っていうのが正直な気持ちです。
本当に、ただただほっとしました。
そして何よりも、「本当に皆さまにお世話になったな」と感じています。
運営の方々、スポンサーさんやディーラーメーカーさん、ナガコレの裏方スタッフ…。
大きなことをやろうと決めたからこそ、普段以上にたくさんの方にご協力いただいて、
「大変にしちゃってすみません…!」という気持ちもすごくありました。
画家の越さん、デザイナーの鶴田さん、モデルの愛さん、
長野のプロモデルの方、一般モデルの方、関わってくれた皆さまの協力があって
素晴しいナガコレになりました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
イベント後に届いた声の中で、印象に残ったものはありましたか?
お客さんや関係者の方から「感動した」という声をいただいて、それがもう本当に嬉しかったです。
特に印象的だったのは、通りかかった女子高生の子がライブパフォーマンスを見て、
「私、美容師になりたいかも」と言ってくれたこと。
たとえ一人でも、そう思ってくれる人がいたということは、
もしかしたら他にも同じように感じてくれた人がいるかもしれない――
そう思うと、「やってよかった」と心から思えました。
一部と二部のコラボステージを通して、モデルのみなさまと美容師さんが、
「魅せる人」「創る人」でありながら、どちらも主役としてパフォーマンスしていただきました。
今回は、実行委員長としてだけでなくステージにも立たれましたね。
私は初めての実行委員長だったので、皆さまに支えられながらのステージでした。
それでも、私が役に立てる事は何かを考え、
若い頃から目指していたファッションショー・ヘアーショーのヘアメイクを自らのパフォーマンスで披露することで
ショーを見てもらった方に夢を持っていただけることが、私にできる事だと思い挑みました。
水谷さんのステージでは、日本初のプラスサイズモデルの桃果愛さんを迎え
固定観念を覆す「オンリーワンの美」を披露。ありのままの自分で輝くことの素晴らしさを
表現していただきました。
「誰もが主役になれる”お祭り”」という今回のコンセプト。
モデルさんや参加者の方々を見て、体現できたと思いますか?
はい、モデルの皆さまは本当に輝いていたと思います。
とても楽しそうに、喜んでステージに立ってくれていたのが伝わってきました。
車椅子の方も含めて、全員がそれぞれの表現をしっかりと持って参加してくれていて、
モデルになりきって演じてくれる姿がとても印象的でした。
モデルの皆さまが「自分自身を開放して」、それぞれの個性で演じてくれている姿を見て、
まさに「誰もが主役になれるお祭り」というコンセプトが、しっかり体現できたなと感じました。
今回は衣装も大きく、準備や搬入もかなり大変だったと伺いました。そのあたりはいかがでしたか?
そうなんです。
巨大な衣装なので準備、搬入も大変でしたが、
大きい衣装を運ぶ姿もお客様に見ていただくことが、今回のイベントコンセプトとして重要だと考えました。
ただ、あれだけの巨大な衣装なので、実際にどうやって運ぶのか。
スタッフみんなで頭を悩ませながら、限られたリハーサルで本番をやり遂げてくれたので、とても大変だったと思います。
スタッフ皆さまの支えとお客様の温かい見守りもあって、当日は素敵にスムーズに進めることができました。
ナガコレの今後について、どのような姿であってほしいと考えていますか?
いちばん大切にしたいのは、ナガコレを始めた“原点”です。 「夢を持ってもらいたい」「美容師っていいなと思ってもらいたい」 「長野を元気にしたい」――この想いだけは、これからも変わらず持ち続けます。 その上で、参加者はもちろん、これから関わる実行委員長やナガコレメンバーを含め、みんなが活躍し輝ける、活気あふれるイベントへと育てていきたいと思っています。 私自身もパフォーマーとして関わるだけでなく、「パフォーマンスをしたい」「表現してみたい」という人たちを支える側にもまわって、 一人でも多くの人が、自分の表現をカタチにできる場をつくっていきたいと思っています。 お三方の各分野のプロが、それぞれの専門性を活かした特別なコラボステージでした。 テーマは誰もが主役になれる”お祭り”。 その象徴として5人が袖を通す、大規模な衣装に果敢に挑戦していただきました。 10年目の節目を迎えたナガコレが、本当にたくさんのモデルさん、スタッフの皆様によって支えられ、 ご覧いただいた方々に愛されたことを感じられました。 来年の開催もぜひお楽しみにしていただけたら幸いです。 執筆・編集:株式会社サンプロ スワ
インタビューを終えて
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