青空に白い噴煙をたなびかせる焼岳。山頂からは穂高連峰をはじめ名峰が見渡せる。
photo : 遠き峰まで望む山頂からの景色。
見慣れた風景の先には 見たことのない景色がある
長野で暮らすからかなうこと 写真でしか見たことがない
そんな世界が広がる 山と自然と 隣り合わせの暮らし
次はどこへ行こう 地図とにらめっこして
持ち物のリストアップ 準備はぬかりない
週末は毎日見ているあの山へ 行ってみたかったあの山へ
早起きして行ってみよう 土を踏み、森を抜け
広い空が見えたら 新しい発見がきっとある
焼岳北峰散策DATA
難易度 ★★★★☆ 歩行時間 約6時間半 歩行距離 6.7km 標高差 848m ベストシーズン 5月下旬~10月下旬頃。夏は見晴らしの良い青空が広がり、秋は紅葉と岩稜のコントラストが美しい。冬季入山は経験者との同行が必須。 見られる植物 火山岩に覆われた山でも登山道にはリンドウ・アザミ・ヤマハハコ・ミヤマシシウド・イタドリなどを見ることができる。
オススメ散策コース
AM7:00 新中の湯ルート
山肌にうっすらと雪がついた冬の日。焼岳への最短ルートである新中の湯ルートをセレクト。旧国道158号線沿いの焼岳登山道入口から入山。11月~5月頃までは冬山シーズン。雪山行を熟知した経験者と同行の上、アイゼンや防寒着など必要に応じた冬山道具が必須。気軽な気持ちでの入山は禁物。
AM8:00 ブナの森
ブナの木に覆われた樹林帯は急登が続く。雪や凍結に足元注意しながら、白く凍る樹氷を楽しむのも忘れずに。
AM9:00 下堀沢出合
森を抜けると標高2000m付近の下堀沢出合に到着。視界が開け、青空と山頂が見えてくる。ここから火山岩による岩稜地帯が続く。標高の高い雪山は照り返しにより日焼けしやすいので対策を。
AM11:35 焼岳山頂
火山らしい溶岩塊の山肌を進み、噴煙たつ焼岳北峰へ。山頂手前は急な岩場。慎重に登ろう。山頂からは穂高連峰をはじめとする北アルプスの名峰を堪能できる。南峰や噴気孔などは立入禁止。地図や標識をしっかり確認すること。下山は同ルートをピストン。
※活火山の焼岳
焼岳は今も活動を続ける活火山。噴火警戒レベルを確認の上、山頂付近では噴気や火山ガスの噴出に注意。ヘルメット持参などの安全対策を行い、異変を感じたらすぐ下山を。
まとめ
上高地で日帰りで登れる山として多くの登山客に親しまれ日本百名山にも選ばれた焼岳。
春に色づいた新緑が夏にかけて色濃く深まり、秋には色鮮やかに赤黄色に染まり、冬には青空に映える白い雪をつける。□ アクセス
松本ICを下りてR158を中の湯温泉方面へ。中の湯温泉を過ぎた路肩に新中の湯ルート登山口。※冬期は交通規制要確認。ほか上高地や西穂方面にも登山口有。□ 駐車場
新中の湯ルート登山口に15台程度駐車スペース有。または沢渡駐車場からバスで「中の湯バス停」下車、徒歩で登山口へ。※冬季バス運行要確認。□ 宿泊者情報
焼岳には宿泊できる山荘やテント場はありませんが、上高地には多くのホテルや旅館などの宿泊施設があります。
https://www.kamikochi.or.jp/facilities
(新型コロナウィルス感染防止対策のため宿泊・営業については事前にホテル・旅館までお問い合わせください)□ 公式サイトリンク
https://www.kamikochi.or.jp/learn/spot/焼岳