2024.11.25
皆さんこんにちは。
イノベーションラボのゴトウです。
先日、品川にあるYKKAPさんの体感ショールームにお邪魔し、館長の土田さんと荒井さんにお話しを伺ってきました!
今回のブログではその体感施設での学びと、後悔しないお家づくりに必要な考え方を発信していきたいと思います。
一生に一度の買い物といわれているマイホーム。
近年、中古物件を購入し、リノベーションを行う方も増えてきていますよね!
リノベーションといっても内容によっては新築とほぼ同じくらい、中にはそれ以上の費用がかかってくることもあります。
大きな買い物である住宅。
絶対に後悔はしたくない!と考えている方も多いのではないでしょうか?
YKKAP体感ショールームで伺ったお話しを交えながら
「 #後悔しないお家づくり に必要な考え方は何なのか? 」という住宅の秘密に迫ります。
まず初めにYKKAPさんのご紹介です。
YKKAPさんは日本を代表する建材メーカーで、主にアルミサッシや住宅用建材を製造・販売しています。
窓やドアなどの建材において優れた断熱性能や防音性能を提供しており、日本国内だけでなく国際市場でも高く評価されています。
そんなYKKAPさんの体感ショールームには断熱効果が体感できる施設があるんです。
それは0~5℃に冷やされた空間、いわゆる大きな冷蔵庫の中に外皮性能がことなる部屋が5つ設置され、暖房室、非暖房室で温度差や結露の違いを体感することができるスペース。
外皮性能という言葉が出てきましたが
お家の性能を語るうえで欠かせない考え方をここでご紹介したいと思います。
それは、「断熱・気密・換気」の考え方です。
この考え方がしっかり理解できているとお家の性能を総合的に考えることができるようになります。
そして、冒頭にお話しした「後悔しないお家づくりに必要な考え方」には
「断熱・気密・換気」が必要不可欠になりますので皆さんぜひ覚えてください!
まず初めに断熱に関して解説していきます。
皆さんは断熱と聞くと何を想像しますか??
家の壁の中に入っている綿のようなものを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
実は断熱というのは壁の中に入っている断熱材だけではないんです。
壁や床、天井、窓や玄関ドアなどにも”断熱”という考えを持つことができるのです。
これを聞くと驚かれる方が多いかもしれませんが
寒さ暑さの原因のほとんどは「窓」なんです。
え!!そうなの?!と思いますよね!
夏は約74%、冬は約50%の熱の流入出が窓から発生しているんです。
© 2024 YKKAP株式会社
https://webcatalog.ykkap.co.jp/iportal/cv.do?c=11886430000&pg=10&v=YKKAPDC1&d=pro
窓は熱の出入りが1番多い場所。
窓の”断熱”が非常に重要になってくる。
ということを理解していただけたかと思います!
窓の重要性に関してYKKAPさんの体感施設で様々な条件に設定された部屋で性能の違いを体感してきました!!
窓は大きく分けると3種類に分けることができます。
・アルミサッシ
・アルミ樹脂複合サッシ
・樹脂サッシ
樹脂はアルミの1400倍熱を伝えづらい素材ですので、樹脂サッシの方がはるかに断熱性能が高いということになります。
© 2024 YKKAP株式会社
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/mado_textbook/insulation/
詳しくお話しすると
冬場、窓からの熱の流入出比率を比較すると下記の通りです。
窓 50%
外壁 20%
換気 16%
床 10%
屋根 4%
窓からの熱損失が1番大きいということがすごくよくわかりますよね!
YKKAP 荒井さんの話によると
冬に外気温が0℃で室温が20℃のとき、アルミ単板ガラスの室内の体感温度は15℃ですが、樹脂窓APW330 遮熱Low-Eガラス になると19℃になります。窓が違うだけで、約4℃もの体感温度差が生じるそうです!
© 2024 YKKAP株式会社
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/pvc-windows/q/02.php
上記のことを考えると「内窓」のリフォーム工事が積極的に行われ
市町村や国の補助金が手厚くなっている理由がよくわかりますね!!
一番断熱効果を実感しやすいのは窓ですが、天井、壁、床の断熱材も重要です。
冬場のダウンジャケットをイメージしてみましょう。
ダウンジャケットを着た際、ダウンのチャックを閉めて着るのか、開けて着るのかによって温かさが全く異なりますよね??
住宅の断熱材も同じで、生活スタイルや地域にあった断熱材を隙間なく入れていくということが大切です。
いかに密度を均一にして断熱層が連続体になるか。施工技術の高い会社に依頼しなければ断熱材の本当の効果は発揮されません。
断熱材はただ入れればいいというわけではないということを理解していただけたかと思います。
窓の性能を高め、断熱材を隙間なく施工すれば後悔しないお家づくりができる!!と言いたいところですが、気密と換気もちゃんと考えられていないと、意味がないんです。
次に「断熱・気密・換気」の気密と換気の考え方に関して解説していきます!
住宅における気密とはどういった状態なのでしょうか?
私は、空気が流れるすき間を無くし、外と室内の空気の出入りを少なくした状態であると考えています。
兼好法師の格言「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」にあるように
古来から日本の住宅は夏を基準に風通しを図ることで涼しく過ごすお家づくりを行ってきました。
詳しく知りたい方はこちらの動画を視聴すると楽しく学べるのでオススメです!
https://youtu.be/EKE96Heal-I?si=W-YHTeUdZT1sqk4r
皆さんの中にも、築年数が古い住宅に行った際「何だかスースーするな」と思ったことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
この「スースー」の原因はずばり、お家の”隙間”なのです!
風通しを図ることで涼しく過ごすお家 なので隙間がたくさんあるのです。
気密を高めるということは、隙間をなくしていくということになります。
身近なもので例えるのであれば雨の日に使用する「カッパ」がわかりやすいかもしれません。
夏の晴れた日に、カッパを着ているところを想像してみてください。
非常に熱がこもるイメージが沸いてくると思います。これはカッパに隙間がないということが1番の要因になっています。
このイメージをもとに考えると
断熱計画をしっかりと行い、気密を高めることでお家全体の熱が逃げにくくなり、夏は涼しく、冬は暖かいお家づくりをしていくことが可能となります。
気密を高めることで起こりうるリスクもあるんです。
例えば、ビニール袋を頭からかぶることをイメージしてみてください。
※危険ですので真似することはおやめください。
段々苦しくなり、暑くなっていくことがイメージできると思います。
気密性能がよい住宅はそれと同じようなことがお家の中で起こってしまいます。
では段々苦しく暑くならないためには何が必要なのでしょうか?
もう勘のいい方はお気づきですよね!そう、換気です!
換気には3つの種類があります。
・第1種換気
・第2種換気
・第3種換気
第1種換気とは給気と排気の両方を機械ファンで強制的に行います。
第2種換気とは給気を機械ファンで行い、排気は自然排気となります。
第3種換気とは吸気を自然吸気で行い、排気を機械ファンで行います。
用途やシーンによって使い分けられている換気システムですが、ある程度の気密性能が担保されていないと計画した通りの換気を行うことができません。
隙間がたくさんある住宅だと吸気口ではなく、壁の隙間から空気が勝手に入り込んできて、計画通りに換気ができなくなってしまう恐れがあります。
実は住宅の必要換気量は建築基準法によって
1時間に家の容積の½の空気を換気しなければならないと定められています。
近年の高性能住宅では、この換気計画がしっかり行われていないと
二酸化炭素や湿気、化学物質、ハウスダストなどの汚染物質を適切に廃棄することができなくなってしまいます。
また二酸化炭素濃度が1500ppmを越えると、眠気を催し、集中力が乱れ計算速度や正解率が低下することが調査・研究で紹介されています。
ちなみに、長野県の外気は二酸化炭素濃度が400ppm前後で人の呼吸に含まれる二酸化炭素濃度は10,000~30,000ppmとなりますので、換気を絶えず行い、お家の中の空気を希釈し続ける必要があるということがわかります!
ここまで読み進めてきた方は「断熱・気密・換気」の考え方がいかに重要かということがわかってきたかと思います!
後悔しないお家づくりのためには「断熱・気密・換気」の考えが必要であり
どれか1つでも おろそかにすると性能は大きく落ちてしまいます。
それほど 断熱・気密・換気 の関係性は重要なのです!
後悔しないお家づくりはもちろんですが、光熱費や健康にかかるお金にもよい影響がありますので気になる方は下記団体をチェックしてみてください!
今回のブログではYKKAPさんの体感施設での学びをキッカケに後悔しないお家づくりに必要な考え方に関してお届けしました。
寒くなってきましたのでまずはインナーサッシのリフォーム工事を検討するのもよいかもしれませんね!
断熱気密換気に関して詳しくなると補助金や助成金に関して気になることも増えてくると思います。
2025年から子育てグリーン住宅支援事業やGX志向型住宅といった新しい補助金もスタートします。
子育てグリーン住宅支援事業とは?GX志向型住宅とは?
わからないことが多々あると思いますがご安心ください。
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それではまたお会いしましょう!!