繊細に、大胆に、七味で食の世界を広げる。 vol.1【根元 八幡屋礒五郎様】
2024.12.30
わたしの信州推しグルメ
vol.1 グルメの頼れる相棒 根元八幡屋礒五郎の七味唐辛子

繊細に、大胆に、七味で食の世界を広げる。 vol.1【根元 八幡屋礒五郎様】

こんにちは。
サンプロ広報の小淵です。
皆さんは辛い食べ物、お好きですか?

私は大大大好きです!!!
辛くするための調味料が家に豊富に揃っております。.
そして、長野で辛いと言えば、こちらの4品でしょうか。
サンプロ2025年【信州の推しグルメ】カレンダーの2月に、サンプロスタッフおススメの「刺激の一皿」を掲載しております。

※「いやいや、こっちの方が辛いよ~」と思い当たるグルメがある方、ぜひこちらのハッシュタグキャンペーンにご参加くださいね↓
【新春&お年玉企画】 信州の食を愉しもう! #わたしの信州推しグルメ キャンペーン【2025】

今回は長野を代表する食品メーカー 八幡屋礒五郎さんにお話を聞くことが出来ました!
いまや日本のみならず、世界にも進出されている礒五郎さん。

味はもちろんのこと、レトロでかわいい缶も有名ですね♡

長野のお土産といえばこれ!という印象の方も多いと思います。
七味唐辛子だけでなく、沢山の種類のスパイスも販売されていることはご存じでしょうか?

長野にお住いの方、長野に旅行で来る予定がある方、
さらに信州の食をお楽しみいただける、とっておきの七味ネタをご用意しました
ぜひ最後までお付き合いください!


【今回お話を伺った素敵な信州人】

八幡屋礒五郎 小売部 部長
橋詰 智明 様

推し味は「ゆず七味」。
さわやかに香るゆずが、料理を引き立てます。
こってりしたお料理をさっぱりと食べたいときに、
繊細なお料理にゆずの香りが欲しいときに、
おすすめの一品です。


八幡屋礒五郎 コーポレート・コミュニケーション室
中山 萌加 様

推し味は「粉山椒」。
選りすぐりの国産山椒を使用した贅沢なスパイスです。
定番のうなぎに合わせる食べ方から、
何と〇〇〇にかけて食べるアレンジまで!
記事後半で驚きのアレンジを伝授します。

 

取材は八幡屋礒五郎さんのカフェ店舗『横町カフェ』さんにて行いました。
横町カフェの詳細はこちら

お席には定番8種類のスパイスがおいてあります。
定番のカレー×七味を味わうのも良し、パンケーキなどの甘いメニューと七味の奇跡のタッグを愉しむのも良し!ぜひ善光寺前で一息つく際はいらっしゃってくださいね。

 


↑横町カフェに入ろうとしたら、かわいすぎる車を見つけました。いいことありそうです✨

 


カスタムブレンド体験をしました!
※カスタムブレンドは、本店 / MIDORI長野店 / 軽井沢店 で体験できます。

カスタムブレンド体験では、2つのコースから選ぶことが出来ます。
・おすすめ調合コース
八幡屋礒五郎が提案する新しい七味・一味です。厳選した素材を使い、その場で調合いたします。さらにお好みに合わせて、素材の量を追加することもできます

・わがまま調合コース
約40種類の素材から、ご希望に合わせて調合いたします。イチから調合するので、辛さ・香りも自由自在です。


↑約40種類の素材がずらりと並びます

今回私が体験したのは「わがまま調合コース」。
ガツンと辛いけれど、さっぱりとしていて、香りや七味の複雑な味わいを楽しめる、そんな七味を作っていただきました。


混ぜる前の七味は彩り豊かですね。

 

☆調合した素材☆
・信鷹 (国産) 強い辛み、香りの良さ
・ハバネロ(自社農場産) ケタ違いの辛さ!
・ゆず(長野県産) 優しい柑橘の香り
・陳皮(国産) 辛みと苦み、温州ミカンの皮
・黒ごま(長野県産) うまみと香ばしさ
・麻種(カナダ産) コクのある香り、麻の実
・山椒(長野県産) 強くしっかりとしたしびれ感
・バジル(国産) 濃厚な香り
・生姜(国産) 後に残らない辛さ

色々な料理のアクセントになりそうな、良い香りの七味が出来ました!
しかし味は辛いっ!!🥵調合してくださった橋詰さん、ありがとうございました。

 

八幡屋礒五郎さんの歴史

長野県善光寺の門前町で親しまれる「八幡屋礒五郎」は、創業288年という長い歴史を誇る七味唐辛子の老舗です。その始まりは、善光寺の堂庭で茣蓙(ござ)をひきながら七味を調合し、販売していたことにさかのぼります。
創業当初は、生薬を組み合わせて薬効が期待される商品として販売されていました。

オブチ
オブチ
七味唐辛子ってどのように生まれたのですか?
現在の東京日本橋にて「やげん堀」さんというお店が七味唐辛子を創製しました。元々は薬効目的で販売されていました。
橋詰さん
橋詰さん

善光寺に菩提寺を移したことがきっかけで、堂庭の中で一番よい場所御高札前に店を張る「特権」を許されたのは、三代目儀左衛門の時代からだったと言われています。
門前の特産品として七味を提供する機会を得た八幡屋礒五郎は、参拝客や地元の人々に愛され、名物として定着していきました。当時は主に蕎麦の薬味として利用されることが多かった七味唐辛子ですが、辛味だけでなく、ショウガや麻などを組み合わせることで、独特の香りと風味を持つ商品に仕上げられていました。

オブチ
オブチ
七味唐辛子の味は時代と共に変わっているのですか?
4代目から基本の味がほとんど変わっておりません
橋詰さん
橋詰さん

バリエーションとして4代目(1794〜1870年)頃、「大辛七味」や「中辛七味」が販売されました。現在礒五郎さんでは、沢山の種類の七味が売っていますが平成に入ってからとのことです。

↑現在販売中の七味

そして、礒五郎さんといえば一度見たら忘れない、特徴的なパッケージが有名です。

創業初期には竹筒や和紙に包んで七味唐辛子を提供しておりました。
中山さん
中山さん
オブチ
オブチ
本当に薬みたいですね!

大正13年(1924年)に缶入りのスタイルを取り入れたことで、土産品としても軽く持ち運びやすい形になり、全国にその名が知られるようになりました。
大正時代になると、ブリキ缶が日本でも流通するように。
ブリキの保管性能の高さに注目した6代目は、より家庭でも楽しんでいただけるようにブリキ缶を導入しました。

実は大正13年(1924年)に売り出した缶からほとんどパッケージは変わっておりません!2024年は缶が販売されて100年目の年でしたので、【100年缶】※ を販売しました。
中山さん
中山さん

※現在は販売を終了しております

オブチ
オブチ
100年間と100年缶…うまいっ!!

ところで100年前の缶と現在の缶の違いを見つけられますか?

七味の魅力と楽しみ方

☆ぜひ味わっていただきたい七味☆
2024年のゴールデンウィークに、缶の歴史100年を記念して長野県立美術館で展示が行われました。
約5000人が来場し、ご協力いただいた方を対象に「推し七味」のアンケートを実施。その結果、1位は定番の「七味唐辛子」、2位に「ゆず七味」、3位にはスパイシーな「七味ガラムマサラ」がランクインしました。

 

1位 七味唐辛子
辛味を出すための《唐辛子》。辛味と香りを併せ持つ《山椒・生姜》。
そして、風味と香りの《麻種・胡麻・陳皮・紫蘇》の7つ。
辛味と香りの調和のとれた七味唐辛子です。

 

2位 ゆず七味

爽やかな香りで人気を集め、女性やお子様からも好評。

オブチ
オブチ
夏の暑い日にそうめんにかけて食べたい匂いがしました。

 

3位 七味ガラム・マサラ
インド料理に欠かせないミックススパイス。香り豊かに仕上げております。

うちは子供が小さいのでカレーは甘口なのですが、私はガラムマサラを入れることで辛さを足しております
橋詰さん
橋詰さん

 

礒五郎さんの七味は、ただ辛いだけでなく、味の深みや香りを楽しむことができるのが素敵ですね。

どうしても味わってほしいので番外編 深煎り七味


直営店やオンラインショップ限定で販売されている幻の七味です!

小淵さん、深煎り七味の香りをかいでみてください
中山さん
中山さん
オブチ
オブチ
信じられないくらいいい匂い!!!!! セラピー効果がありそうな落ち着く匂いですね。

白ゴマをふんだんに使っている深煎り七味。香ばしい香りが料理に奥行きを加えます。
フランス料理にも合いそうな繊細で深い香りでした。

賞味期限が半年と短いため、直営店のみの販売となっております。

オブチ
オブチ
皆さん!善光寺前でお土産に買うなら、深煎り七味もおすすめですよ!

 

☆七味の楽しみ方☆

お二人に七味のおススメレシピをお聞きしました。

橋詰さんおススメレシピ

◎使う七味
フルーツ七味 ・・・八幡屋礒五郎全店舗のカスタムブレンドにて購入可◎味わい方
バタートーストにフルーツ七味を合わせると、香辛料の味わいが最高においしいです。アップルパイにかけるのもおすすめです。
中山さんおススメレシピ

◎使う七味
焙煎一味&粉山椒◎味わい方
バニラアイスに一味と粉山椒を振りかけると、『クリーミー×爽やか痺れる』ハーモニーを味わえます。

一風変わった楽しみ方に挑戦してみてはいかがでしょうか!?

 

☆小淵おすすめ・礒五郎さんの推し商品☆

《九代目室賀榮助KUMANOコスメシリーズ》
礒五郎さんでは、コスメも発売されております。

————公式サイト商品説明———–

昔、農家の人は冬のわら仕事で、よくあかぎれが切れました。そんな時の治療法は、板チョコのような黒い膏薬の破片を、あかぎれの中へ入れて焼火箸でジューッと溶かし込む、というものでした。

この膏薬を八幡屋礒五郎では《官許製薬所室賀榮助》として、《七味唐からし》とともに代々売っていました。その名も《熊のかうやく》といいます。名前からして熊の何かが入っていそうですが、実際には松ヤニと胡麻油を煉ったもの。
八幡屋礒五郎の《熊のかうやく》は固くならない(固いと患部へ押しこむ時痛い)と評判で、近所の薬屋にも置いていました。

戦後、わら仕事が少なくなったこと、人々の栄養状態が良くなったことで需要は少なくなりました。そのうち、薬局の免許がなければ製造販売ができなくなり、姿を消してしまいました。

かつて販売していた《熊のかうやく》のように、日常生活に取り入れられるものを。そうして誕生したのが、《九代目室賀榮助KUMANOコスメシリーズ》です。
元々、《七味》の材料は食す以外にも、化粧品の成分として広く利用されています。このコスメシリーズには、すべてのアイテムに七味素材に由来する成分を配合。
《七味唐からし》を販売する八幡屋礒五郎ならではのコスメシリーズです。
———————————————–
美容が好きな方へのお土産に良さそうですね!

 

《七味缶の椅子》

善光寺門前の本店前に設置されている七味唐辛子缶の椅子。座ってみると、缶のように固くなく座面が柔らかい・・・。実はこの椅子、購入できます!
礒五郎さんでは沢山オリジナルグッズを販売されているので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
オリジナルグッズはこちらから

海外への進出

八幡屋礒五郎は、国内外で高い評価を得ており、七味唐辛子の魅力を世界中に届けるべく市場を拡大しています。現在、同社の七味唐辛子はアメリカ、アジア、ヨーロッパを中心に24か国で販売されております。

海外での販路は日系スーパーや日本食レストランをはじめ、各国で開催される「長野フェア」などのイベントを通じて広がっています。
中山さん
中山さん

特にアメリカでの販売は好調で、現地の日本食ブームと相まって需要が高まっているとのこと。最近では、ファッションブランド「Supreme」とのコラボ缶が話題を呼びました。
また、フランスやイギリスでは、七味の繊細な風味がフランス料理やその他のヨーロッパ料理と絶妙にマッチすることから、シェフたちの間で口コミが広がり、徐々に人気を博しています。

海外では「SHICHIMI」という名前で親しまれつつあり、日本の伝統的な七味唐辛子を通じて和食そのものの魅力を知ってもらうきっかけにもなっています。
橋詰さん
橋詰さん
八幡屋礒五郎 描く未来

長野県の門前町で生まれた八幡屋礒五郎は、七味唐辛子を通じて伝統の味と文化を届け続けています。しかし、彼らの目指す先は現状にとどまりません。その先にあるのは、地域の魅力発信と新たな挑戦です。これからの八幡屋礒五郎の未来に迫ります。

 長野県の食文化を世界に発信 
長野県といえば、蕎麦、味噌、おやきなど、伝統的で豊かな食文化を持つ地域です。八幡屋礒五郎さんでは、七味唐辛子を通じてこれらの食文化の魅力を広く伝えたいと考えています。

例えば、蕎麦に七味をひと振りするだけで香りと味が格段に引き立ちます。このように、七味を活用することで、長野ならではの食の楽しさを多くの人に知ってもらいたいです。
橋詰さん
橋詰さん

コラボレーションで食の可能性を広げる
最近では、全国の飲食店や食品メーカーとのコラボレーションも積極的に展開している同社。飲食店さんや企業さんに合わせたオーダーメイドな七味「カスタムブレンドPRO」を作っています。

蕎麦に限らず、ピザ、中華料理、デザートなど、意外な組み合わせで七味がその魅力を発揮することも。こうした取り組みを通じて、「七味ってこんなに面白い!」と感じてもらえるような体験を提供していきたいです。
中山さん
中山さん

 自社農場と契約農家で育む地産地消の未来 
「良い七味は、良い素材から生まれる。」八幡屋礒五郎では、自社農場での栽培や契約農家との協力を通じて、七味の原材料となる唐辛子やその他の素材の品質向上に力を入れています。目利きを大切にする社員教育の一環として、自社農場での栽培体験も行っております。
農場便りを読む

↑八幡屋礒五郎さんの自社農場

 


八幡屋礒五郎さんの8種類の七味をお試しいただけるキャンペーンを開催中!期間限定です✨

インスタグラム・Xにて、2025年1月31日までに【 #わたしの信州推しグルメ 】とハッシュタグをつけて投稿していただいた方の中から10名様に、おためし七味をプレゼント!

お試しにぴったりの小袋入りで、8種類のお味をお楽しみいただけます✨✨
七味 / 焙煎一味 / BIRD EYE / ゆず七味 / 山椒七味 / 七味ガラム・マサラ / 拉麺七味 / 七味ごま

ぜひ【 #わたしの信州推しグルメ 】で投稿してください!


それでは!

八幡屋礒五郎さん 公式HP

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