2023.11.03
世界からも注目され、愛される信州について、松本市出身の二人が語り合います。
テーマは「信州は、世界だ。」
信州と深く関わりながら活躍する二人は、信州に対してどのような思いを持っているのか。
信州をはじめ地方が抱える若者の人口流出という課題に向き合いながら、「地方創生」をキーワードに信州の未来を考えます。
世界に誇れる魅力はすぐ隣に。外に出て気づく故郷・信州の美しさ
山崎:信州は青春時代を過ごした場所ですので、どうしても当時を思い出してこっ恥ずかしいというのはありますね。
ただ、大人になって県外に出たのですが、いろいろな方から「良いところに生まれましたね」と言われ、良さを再認識するようになりました。
360度を山に囲まれ、豊かな自然が身近にある。私にとっては当たり前の風景が、実はかけがえのない財産だったのだと気づかされました。
青栁:私も、最近は県外だけでなく海外に行く機会が増え、改めて信州を「美しい街」だと思うようになりました。
外国人観光客も多くなり、世界から見ても信州は魅力ある街なのだと実感します。
山崎:特に「松本城」は世界中で愛されており、信州の美しさの代表ではないでしょうか。
2005年には、Apple社が発表したノートパソコンのディスプレイに、松本城の写真が使われたと話題になりました。
当時、とても衝撃だったのを覚えています。昔から慣れ親しんでいたものが、ある日、とんでもない世界デビューをしたわけですから。
魅力に気づけなかった後ろめたさもありながら、それでもやはり誇らしかったです。
青栁:信州に拠点をおく会社の代表である私としては、
信州を魅力ある街へと発展させていくというのが大きなミッションです。
街の発展には「たくさんの人が住む」「たくさんの人が交流する」というのが重要です。
ところが、大学で県外に出た若者が、そのまま県外で就職、なかなか信州には戻ってこないという現状があります。
どの地方も抱える課題ですが、若者の人口流出による人手不足は深刻化しています。
この流れを食い止めるためには、私どもサンプロをはじめ、地域の中小企業が若者の受け皿になる必要があります。
若者を呼べるような魅力ある会社となれるよう、社員一人ひとりが自身の力を発揮し、地域の豊かさに貢献できていると実感する中で、それぞれの「自己実現」ができる会社作りを目指しています。
山崎:すばらしいです。人手不足の深刻化とのことですが、信州は都市からの移住希望者も多いそうですね。
青栁:そうですね。東京へのアクセスの良さ、信州というブランド力もあり、他の地方より恵まれています。
山崎:たしかに、「信州」という言葉にはロマンを感じます。
東京とは違うけれど、古臭い田舎とは感じません。昔からのものを活かしながらも、どんどん新しくステキな場所に変わっているという印象があります。
この街に来ると、「ちょっと良いことがある」と思わせる。サンプロさんのような会社があるのも魅力の一つですよね。
青栁:そうだと嬉しいです。
山崎:私は、家はセンスだと思っています。
サンプロさんの家を拝見しましたが、ステキな家ばかりでワクワクしました。
もちろん、生活動線などの機能面も大事ですが、新しく家を建てるなら、やっぱりオシャレが良いじゃないですか。
人を呼んだときに「素敵な家ね」と言われるような、センスの良い家を建ててくれる会社があるというのは、信州の魅力につながっているはずです。
ともに働く仲間の「自己実現」は未来を切り拓くトップの責任
青栁:先ほど少し触れましたが、私は「地方創生」は「自己実現」にあると考えます。
ぜひ、映画製作でたくさんのスタッフと関わる山崎監督にとっての「自己実現」もお聞かせください。
山崎:私も映画を通じてスタッフが「これをやったんだよね」って胸を張って言えることを、大事にしています。
この仕事は自分がいなければできなかった。この戦いは自分がいたから勝った。
どれだけそう思ってもらえるかを考えてスタッフと関わっています。
これからの時代は、お金という物理的な面はもちろん、一人ひとりの満足感といった精神的な面を満たせなければチームは成り立ちません。
お話を聞いて、青栁さんは会社レベルでそれを実現されていると感じました。
社員188名に対し、求人には1000人(※自社調べ)もの応募があるとのことで、周りにもきちんと伝わっているからこその求心力なのでしょう。
ちなみに、青栁さんが「地方創生」は「自己実現」にあると思うようになったきっかけはありますか。
青栁:7年ほど前、地方創生というと、皆カフェを作って終わりという感じでした。それに対して違和感を持ったのがきっかけです。
一時的に人が集まるだけではなく、人が住んで、暮らしてこそ、街を盛りあげていけるはずです。
そのためには、やはり働きたいと思う場所、つまり自己実現できる会社がないと始まらないと強く感じるようになりました。
山崎:スローライフを楽しみに来るだけでなく、信州で働き街づくりに関わってほしいということですね。
青栁:まさにその通りです。
これからはクリエイティブの力が重要だと感じています。
人を惹きつける魅力あるものを生み出せる力、山崎監督がおっしゃった、「ステキ」と感じるものですね。
ただ、地方では求めるレベルの方になかなか出会えないというのもあります。
県外からクリエイティブ力のある方をしっかり呼び込むためにも、やりがいがある仕事に取り組め、より人生が豊かになる「自己実現」できる会社が必要です。
先ほどお話しされた、精神的な面での報酬がしっかりとあるということです。
私は、社員は人生の大事な時間を会社に投資してくれていると思っています。
何を返せるかを常に考え、会社の体制を整えるのが私の最も重要な役目であり、それが、信州の発展につながると信じています。
山崎:同感です。住宅と映画、全く違う業界ですが、目指す場所は非常に近いものを感じます。
常に楽しみプロを目指す姿勢が「信州は、世界だ。」を広げる
青栁:最新作「ゴジラ–1.0」の予告を見ましたが、鳥肌が立ちました。
アメリカでも注目されているとのことで、まさに山崎監督は「信州は、世界だ」を体現されていますね。
山崎:私はまだまだですけど、流れにのって世界規模の作品になれば嬉しいです。
青栁:今作のゴジラは戦後の日本が舞台とのことで。
山崎:はい。戦後のゼロの状態で、政府も壊滅状態ですから、民間人が何とかするしかないわけです。
「誰かが貧乏くじを引かなきゃなんねぇんだ」と、戦争帰りの男たちが一生懸命にゴジラという厄災に対峙していく様を描きました。
青栁:公開日が待ち遠しいです。
実は、社名「サンプロ」の「プロ」はプロフェッショナルを指しており、私どもが大切にしていることの一つです。
ぜひ、世界で活躍するクリエイターである山崎監督にとっての「プロフェッショナルとは」をお聞きできればと思います。
山崎:大変恐縮ですが、最近は「プロと思わないことがプロ」ではないかと思っています。
自分はプロですと言ってしまうより、アマチュアだけどちょっと面白いことをやりたいと言うほうが、
常にプロフェッショナルに向かって成長していける気がしています。
クリエイティブにおいては、常に上を目指す心構えがより良い成果に影響します。
もちろん経験値、能力は大事ですが、スキル面においては技術の進歩である程度のことは誰でもできるようになりました。
だからこそ、経験・能力を持ったうえで、目の前の仕事をまるで生まれて初めてやるかのように楽しみ、
新鮮な喜びを見つけながら仕事をすることが、技術の進歩では補えない創造性を高めることにつながると考えています。
青栁:楽しみながらも常に努力されているからこそ、世界に通じる作品を生み出せるのですね。
山崎:努力は世界に届くと思っています。
実際、今、どんどん証明されています。サッカーでいえば、昨年、松本市と長野市のプロサッカークラブによる、
Jリーグ初の信州ダービーが開催されて盛りあがりました。海外でプレーする選手も増え、ワールドカップも健闘しています。
地方だから、日本だから…。
勝手に自分たちで制約をつくっていただけです。
今の時代、高いポテンシャルさえあれば、いずれ何かしらの形で花ひらき、世界にだって羽ばたいていけます。
青栁:その通りですね。
今回、対談させていただき、身の回りにも世界につながる魅力はあふれているのだと、改めて気づかされました。
山崎:私も同じです。
世界を意識しながらも、それぞれの地域、その時々で、自分ができることを頑張り魅力を磨けば良い。
すると、ある日突然、世界中の人の目に留まるということもあるはずです。
青栁:信州で働く私たちサンプロ社員、一人ひとりの頑張りでも「信州は、世界だ。」をますます広げていけたらと思います。本日は対談いただき、誠にありがとうございました。
サンプロは「信州のくらしをデザインする」をブランドスローガンに掲げています。
信州という美しく、本当に恵まれた環境でくらすこと・働くことの価値を これからもより高めていければと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【くらしを楽しむコンテンツ】FUN TO LIVE
【一緒に働ける方募集中!】サンプロ採用情報
【大人気ルームツアーはこちら!】新築YouTubeチャンネル リノベYouTubeチャンネル
【素敵な住まい更新中!】Instagram @sunpro_style